おんなじことを記憶するにしても、その人その人のこれまでの経験によって、違った感じで記憶されるんです。
一見聞くと、「普通じゃん!」とおもうかもしれませんが、外界の物理的現象は唯一なのに、それを見た人によって、違って記憶され、違って伝えられるわけです。
これが過ぎると、新聞なんかこまりますよね。
報道番組とかテレビでありますけれど、これって、同じ事件を扱っているのに、違ったように記者らに記憶されると、違って資料が作られ、違って報道されることになってしまいます。
これって四柱推命でもそうですよね。
たとえば、ちょっとつらい話ですけど、会社でくびになったとしましょう。
でもこの事件1つとっても、その人のこれまでの生きざま、それまでの運勢の移り変わりによって、深刻な悪運かもしれないし、逆転のチャンスかもしれません。
逆に言うと、だれに対しても「ピンチはチャンス!」って励ます占い師は気を付けないといけません。
本当に運勢を見ていったら、なるべくしてなっている、という場合もあるわけです。
その人のこれまでの生き方によって同じ場面でも違って解釈され、違って記憶されます。
そこはその瞬間は非合理的かもしれませんが、これまでの経験を考えると合理的と言わざるを得ません。
認知バイアスではどんな現象があるのでしょうか?
舌先現象
あ~あの歌なんだっけ、あの芸能人の名前~でてこない。
そうやって頑張って思い出そうとするとき、「のどまででかかって・・・」と表現しますよね。
まさしくそのことを舌先現象っていいます。
占い師をやりだした最初は、結構用神とかいろんな用語を度忘れして、また、同じような命式になっているあの芸能人って思い出せなかったりしたもんです。
でも、だからっていつでもごまかしているとだめなんで、失敗したなと思ったら、すぐにノートや教科書をみて復習してました。結構それが重要なところだったりして。
逆に、舌先で思い出すチャレンジをし続けたほうがいいのかも。
グーグル効果
最近、私に占いの鑑定をお願いする人は、すでにどこかで占ってもらった人がもう一度、と来る人が多いです。
ま、ネットでの鑑定だったりするので、そういう人たちはぐぐって一生懸命にしらべてきているんですよね。
いまや、占いも看板を出して呼び込み、というより、インターネット経由がメインと言わざるを得ません。
占いのことも、結構ネットでいろんな情報が流れているので、そこで勉強できたりします。
そんないつもお世話になっているグーグル様ですが、あんまりそれに頼っていると、もう自分で考えたり記憶したりしなくなることってありませんか?
占いの命式、自分で万年暦で出してます?いや、もうアプリやらウェブやらに数字を入力してぽんぽんでしょう。もう自分で命式を出すルールなんて・・・忘れちゃってませんか?
まぁ、今のご時世、それが正しいやり方ともいえますが。逆にリアルな脳が馬鹿になっていくのは困りもの。
占いも、お師匠さんがこういうからとか、グーグルにこう書いてあるから、じゃなくて、自分の力で考えて、自分が占いの創始者になるくらいの意気込みじゃないとだめですよ。やっぱり
次の番効果
たまに、複数の占い師で、大きな場所を借りて、イベントをすることがあります。
各ブースで占うんですけど、時間を決めて、お客さん読んで、トークもやったり。
それで、右から順番にマイクが渡されるとしたらですよ、もう次が自分ってなったら、前の人が何しゃべっているか、まったく頭に入ってないですよね。
あるあるなんですよね。でもそれは若かりしころ。
今はもう、前にしゃべった人のネタに乗っかってしゃべることも多くなりました。。。
テスティング効果
占いって習いたてだとなかなか頭に入らなくて、鑑定していてもちょっと不安だったり、深みがなかったり、マンネリ化したりします。
で、いろいろ古本屋に行ったりして情報を入手するんですけど、なかなか実践までには身につかなくて。
でもね、時々、占いの教室を開いたりするのですが、その時に自分なりに情報をまとめて話すと、すっごく頭に入るんですよね。
用神がどうしてこうなるのか、これはこういう理屈で、と、人に説明して初めて勉強できるという、ほんとは逆のようだけれど、
単に情報を聞いたり書いたりするのに比べ、情報を思い出す(検索する)行為をする結果として記憶が強化されること
放心状態
ぼんやりしていることって多くありません?
病気じゃないんだったら、たまにはいいですよね。
このまえ、自己啓発の本をよんでいたら、ぼーっとしているのが重要なんだとか。
ディフォルトモードっていうんですね。
さぼりじゃなくて、実はこういう放心状態も意味があったり。
でも、あんまり仕事やりすぎると、メモリーオーバー、ぼ~となることもあります。
そのときは、さっさと寝ましょ。
処理水準効果
占いって、たとえば九星気学はまぁ素人でもやりやすいように、昭和になって簡単に作られた気学ですが、本式には奇門遁甲なんですよね。
まぁ、当時の政府が国家機密ということで嘘を言いふらしたり、途中で断絶したりとなって、今ではやれ黒門やら武田派らがメインとは思うけど。
で、やっぱり奇門遁甲はよく頑張って勉強したから、その処理の刺激度合いが深いんですよね。
なので、本当は簡単なはずの九星気学はあんまりよくわからなくて、奇門遁甲のほうがスムーズに使える自分がいたりします。
逆に言うと、しっかり身に着けようと思ったら、浅い学びはダメだってことですね。
いや~いろいろ勉強になるわ。
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