記憶ってほんとに曖昧です。
子供のころの記憶ってありますけど、たとえば3歳のころの記憶、たまにあるって人いるじゃないですか。
下手したら、胎児のころの記憶という人まで。
ほんとに覚えている?
結構、両親が話してくれていたことが、さも自分の記憶のように勘違いしてしまうこともありますからね。
あなたのゴーストは本物ですか?

間隔効果
記憶術じゃないですけど、短い間隔で記憶するより、長い間隔で記憶したほうがよく覚えられるらしいですよ。
まぁ、一夜漬けじゃだめってことですよね。
あと、忘れそうなときに思い出すのが効果的だから、そのあたりのさじ加減も重要でしょうけど。
人間は、2週間の間に3回以上記憶を取り出すと、海馬の短期記憶から側頭葉の長期記憶へ移行されるそうですからね。
被暗示性
感受性の高いお客さんの鑑定をしているとですね、僕が話す内容を、自分の記憶と勘違いして認識される人がたまにいます。
びっくりですけどね。
本人には、自分の記憶のような気もするけど、先生(私です)から聞いた話のような気もするし、という感じだそうで。
どっちにしても、思い出す、ということで取り出す以上、似たようなものという感覚なんでしょうか。
まるごと記憶が追加されるよりも、私が説明上追加した修飾的解釈のようなものが、本人の記憶を「盛った」感じに書き足されたってことが多かったように思います。
虚偽記憶
記憶があいまいになったり、本の話やテレビの話、人から聞いた話がごっちゃになって、ありもしないエピソードを記憶した気になってしまうことってあるようです。
そこまで深刻じゃないですけど、僕も、この映画、今の彼女といったのか、前の彼女とか、その前か・・・と不安になって、今の彼女に「この映画みたね」といいづらいっていうことは、よくあります(実は)。
クリプトムネシア
過去に読んだことのある本の話を、さも自分の記憶のように勘違いすることだそうです。
暗号化するをたしかエンクリプションといったような気がするので、そういう語源なんでしょうね。
やっぱあるんですね。
情報源の混乱
結局のところ、どれも、情報源がわかんなくなって混乱しているということです。
もうここまできたら、僕らはいつも混乱しているんじゃないかとすら思えてきます。
記憶の誤帰属
吊り橋効果ってご存じですか?

これと同じことですね。
つまり記憶は正しい。確かに吊り橋を歩いたんだけど、その解釈が間違っているということのようですよ。
怖くてドキドキした、というのが正しい記憶の帰属なのに、間違って、いっしょにいた彼女が好きになってドキドキした、と帰属させてしまうということ。
これが記憶の誤帰属だそうです。
これを意図的にされたらたまったものじゃないですね。
でも、占いにおいては、あえて、お客さんのつらい過去の記憶を違う形で帰属を変えて、よりポジティブな記憶解釈にもっていくこともあります。
常に物事には2面性があるということでしょうか。
人が幸せになるように、自分が幸せになるように、記憶をコントロールしたいものです。
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