運命は決まっているのか?
昨日、運命は変えることができるかと言っておきながら、今日は決まっているのかといってますが。。。
理系的に運命を考えた場合、最初に思いつくのはニュートン力学です。
運動方程式は、位置に関する2階の微分方程式で表されるので、結局のところ、速度と加速度がわかれば、そのあとの時間発展はすべて予測されることになります。
そう、それはちょうど、ビリヤードで球と球がぶつかった時の動きが読めるように。
つまりは、運命はすでに決まっていることが科学的に証明されてしまうわけです。
それはまるで、人が生まれた生年生月生日生時における太陽と月の位置関係により、この世に生を受けたその瞬間から、ヒトとしての速度と加速度が決まり、その後の運命が決定論的に定められると。
もし、この世の全ての生きとし生けるもの、生物無生物、すべての分子の速度と加速度がわかれば、の話ですが。
でも人間にはわからなくても、神の目があればわかるんじゃないかとも思えますよね。
これを、ラプラスの悪魔といいます。
ラプラスの悪魔 - Wikipedia
東野圭吾の本に、「ラプラスの魔女」という小説があり、映画化もされました。
この手の話は、科学者であればあるほど本気で考えますが、一般の人は、どうせそんなことはないからと直感で否定にかかります。
直感はえてしてヒューリスティックでヒューマンエラーのもとにもなるから、必ずしも正しいとは限らないのですが。
科学哲学は二元論的に、ようはどっちもあり、の立場のようです。
不安になりますよね。
これだけ混沌であれば、たとえ決定論的にも、カオスの渦に巻き込まれれば、疑似的にも人間一人一人に、それなりの「自由意志」が生まれるのではないかなとも思います。
そう信じるとしましょう。
信じる者は救われます。。。
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