四柱推命という言葉を初めて見た時、「四柱」ってなに?まずそこに引っ掛かりますよね。
で、四柱推命というと「占いの帝王」とも呼ばれる。
すごそう~。タロットよりも本格的っぽい。手相とも違う。
やってみよ~。と占ってみた方も多いのでは?
いくと、生年月日、だけでなく、生まれた時間まで聞かれる。
そんなの・・・ふつう知らないですよね。
お母さんに聞けば、大昔の母子手帳を引っ張り出して教えてくれたり、まぁ覚えているでしょうから、「たしか明け方だったような」と言ってくれるでしょう。
四柱推命の場合2時間単位くらいでもいけるんで、そのお母さんの記憶、とっても重要です。
今どきはお父さんも立ち会う時があるから、より、ご両親にとって記憶は鮮明かもしれません。
そんな四柱推命ですが、鋭い人はもう気づいていると思うし、ここの記事にたどり着くまでに普通知っているはずですが・・・はい、四つの柱とは、生年、生月、生日、生時の四つを指します。
実際、年柱、月柱、日柱、時柱とも呼びます。
なぜ柱というかというと、いや、今どきだったら、火柱、水柱、もう鬼滅の刃しか思いつかないですけど。
話を戻して、なぜ柱かというと、その生年月日時間に基づいて作成する最も重要な命式が、2X4の八つの漢字のマトリックスで表現するからです。
縦2個、横4個ね。
だから縦2個ひとくくりで、縦長の柱、それが横に四つ並んでいるイメージです。
例えば以前紹介した有名人(もう忘れそうな人ですけど)の岩佐さんの命式を見てみましょう。
この方は、1987年2月24日10:38生まれでした。この方の2行4列の八つの字、命式は次のようになってました。
時 柱 | 日 柱 | 月 柱 | 年 柱 | |
己 | 甲 | 壬 | 丁 | 干 |
巳 | 辰 | 寅 | 卯 | 支 |
例えば年柱は丁卯となってます。
実は毎年毎年、干支と呼ばれるものが割り当てられてます。
令和5年は、癸卯(みずのとう)です。
兎年っていいますけどね。「今年のえとって何?」「うさぎ年だよ」これが普通の会話です。
でも、「えと」って漢字で「干支」って書くんですよ。
そう、「かんし」なんです。
「干(かん)」は10個あります。
甲(きのえ)
乙(きのと)
丙(ひのえ)
丁(ひのと)
戊(つちのえ)
己(つちのと)
庚(かのえ)
辛(かのと)
壬(みずのえ)
癸(みずのと)
これで10個。もう鬼滅の刃しか思いつかないかも。。。
花魁のところでは庚まで出世してましたよね。
最初は癸だったとか。
そう、この順番、甲から始まって癸まで、これに基づいてあの漫画では語られていたんです。
契約書によくでてきますよね。甲がだれで、乙がだれで、甲が乙になにしたときに、乙は何するみたいな。
最後に署名押印するとこに、甲、乙ってあるじゃないですか。
住むところ賃貸契約するときとか、就職したとき、年ごとの契約だったら年度末にいつもこの書類をやり取りしますし。
この甲から始まって癸までの10個の干を十干とよび、いわゆる1,2,3といった数詞のようなものです。
子(ね)
丑(うし)
寅(とら)
卯(う)
辰(たつ)
巳(み)
午(うま)
未(ひつじ)
申(さる)
酉(とり)
戌(いぬ)
亥(い)
じゃあ十二支は?
子、丑、寅、卯、・・・で、今年は卯。毎年これも1つずつ進みますよね。
来年は辰年です。そして、ほんとは、これも数詞のような単に数えるだけのものなんです。
ここで、「坊や~よい子だねんねしな」と日本昔話の龍の子太郎の龍を思い出すのは、僕も年を取ったのか。。。
子はネズミ、というより、植えた種が芽をだして、まだ種の殻を頭に載せた状態で土の中からにょきって頭を出した時の、ちょうどクエスチョンマークのような状態、それの象形文字が「子」なんですよ。
だから「うさぎがぴょんぴょん、躍動の年です」とかいわれたら、「この四柱推命の鑑定士、大丈夫か?」と思わなくてはいけないんですよ。
じゃあ十干十二支を組み合わせて干支というところまでわかりましたよね?
はい、今年は癸卯です。
では問題です。来年の干支は?
「たつ!」
じゃないですよ。干支、2つの漢字で答えてください。
「甲辰」
ですよね。
ここで、世の中、数えるものはいろいろあるけれど、それがどんな周期で進むか、それぞれですよね。
1年は12か月、12進数です。月が30日周期、太陽が1年周期(実際は地球の公転ですけど)、それで365日を大体30日X12で進むから、1年は12か月となると。
だから十二支は、月それぞれに割り振られます。
占いは、月の始まりが1日からではありません。
1年は正月からは始まりません。
占いの1月は、カレンダー2月の立春から始まります。寅月です。
占いの2月は卯月、カレンダーの3月の啓蟄が始まりです。
二十四節気のうち、半分の12個がそれぞれの月の始まり(節入り日)を意味します。
では十干は?
我々なじみの十進数。やはり10本の指があるからでしょうね。
ミッキーマウスの世界では8進数だったと思いますよ。
世界は5つの要素でできている、五行説。木火土金水ですね。
そして世界は陰と陽でできている。陰陽節。
この2つが組み合わさって、陰陽五行説となり、2X5=10を構成することになります。
甲(きのえ)は「木の兄(え)」つまり、陽の木です。
乙(きのと)は「木の弟(と)」つまり、陰の木です。
ここで1つ問題が。
じゃあ、なんで十二支だけで1年を表さないんだ?
実際普段は十二支だけで済ませてますし。
これは、六十干支が昔の人の一生(60年)に対応していたからです。
ほとんどの人は60歳以上生きることができなかったので、一周まわれてよかったね、おめでとうと、還暦祝いをするわけですよ。
ここで鋭い人は気づくでしょう。
十干と十二支を組み合わせたら、10X12=120なんじゃ?
えらい!よく気づきました。
これも結局60にしたかったからなんですけど、実は十二支にも陰陽があって、子は陽、丑は陰、と、順々に陰陽が切り替わるとします。
そして陽の甲は陽の子と一緒になりますが、陽の甲が陰の丑と一緒にはならないわけです。
でもこれは屁理屈。普通に甲子から順番に干と支を進めていったら、60で元の甲子にもどりますから。そういうことです。12も10も偶数なんでそういうことが起きます。
ちなみに12と10のずれ、2個、これが重要で、空亡と絡んできますがそれはまたの機会に。
あと、つちのえの「戊」と、戌(いぬ)年の「戌」は間違えやすいから要注意ですよ!
つちのとの「己」と、きのとの「乙」も間違えやすいので要注意!
あとは戌であって戌じゃないし、辰であって龍でないし、酉であって鳥でなく、未であって羊じゃない、そして午であって馬じゃないです。
巳は己とちがいますし、巳は蛇ではありません。
なれると当たり前ですけど、最初は混乱するでしょうね。
ま、こういう風に、昔は1年の干支で毎年正月に、1年の運勢を見たりしていたものです。
生まれた年で占うことも多かったのですが、でも、学校だとクラスの人みんなおんなじ年の生まれじゃないですか。さすがにみんな同じ運勢なわけがない。
なので月の干支、日の干支、そして最終的に時間の干支とやって、みんなてんでばらばらになるようにして、一人一人の運勢を決めることにしたのです。
占いのマイナンバーのようなもんですよ。実際のところ。
ただそれが、この世に生まれたその瞬間に、天からいただいたナンバー、だからその人の一生を決める、みたいなイメージでしょうか。
ということで、四柱推命の「四柱」は、生年月日時間のそれぞれの干支、合計4つの干支のことでした♪
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