四柱推命は、まずは用神を見極めて人の運勢を見ていきます。
人との付き合い方も、基本的にはご自身の命式の運勢によって、自分自身の特性、今後の人生の吉凶、そして相手の命式がわかれば相性、これが普通の四柱推命の味方です。
ですが、応用が進むにしたがって、四柱推命には別の論理体系を使うことも多く、実際にはそのすべてを総合的に判断することとなります。
用神論
これが四柱推命の基本です。命式を見て、用神を決めます。これは一番シンプルには五行のバランスをとることですが、それ以上に重要なのは、日干の特性と月支との関係から導かれる理想の形へ近づけることです。
もちろん、さらに大運を考慮することにより、この用神論は完成します。
最初は皆さん、ご自身なりに用神表というものをもって、その人の日干と月支と身弱・身旺を判断して、表に従って「よい五行」「用神」をみつけ、足りているかどうかで吉凶を占います。
大運で足りているかどうかで運勢が上昇するか下降するか判断します。
ところが、だんだんそれではうまくいかないことが起きます。
明らかに用神が足りていないのにうまくいく人や、用神が足りているのにトラブル続きの人もいます。
用神表では表現できないこと、それが悪神論です。
悪神論
悪神、「悪い五行」はいろいろです。一番シンプルには、突出して多すぎる五行、あるいは0個の五行ですね。でもそれ以上に、その命式の日干と月支と、身旺か身弱かによって、悪神もきまります。
よく誤解されることに、月支の五行はいい五行と思われることがありますが・・・いやあきらかに月支は悪神ですよ。もうよほどのことがないかぎり、いいふるまいしないです。
月支はほかの地支の三倍は強いんですよ。よほど用神がそろってないかぎりは、ぶっちぎりの悪神です。
一番わかりやすいのは、悪神を月支とみたてて、その月支に関連する地支(なんだったら月支でなくても3倍あつかいにしてもいいくらい)そして表面に効果として出てしまう天干ですね。
これが起きてしまうと、どんなに用神がそろっていてもむずかしいです。まぁそんな場合は用神そろいづらいですが。
近貼法とも言いますが、2X4の命式のマトリックスにおいて、日干に近しいところに悪神があるかどうかが重要になってきます。まだ年干、どっちかというと時干も遠いイメージですが、そこに悪神があればなんとかなりますけど。
大運をみながら、どこで悪神が力をますかどうかも重要な判断です。
さんざん悪神に悩まされ続けた命式が、たとえば人間としてのパワーが落ちてくる50代、60代以降に念願の用神が天干地支そろって大運できたりしたらどうなりますか?
すごいハッピーでしょう、と思うでしょうが、そうでもありません。
あまりに待ちすぎて、もうめちゃくちゃになるんです。喜びすぎてショック死するみたいな。
本当は悪神表というものも、日干と月支の一覧表で整理したほうがいいくらいです。
そして、日干にどのくらい近しいか、という観点で重要な月干。ここが3つ目のテーマになります。
実は最も重要な社会運「月干」
実のところ、月干が一番重要じゃないかなと思うくらいです。
月干は、天干であることから表面に現れるもの、他人から見えるもの、そのひとの行動や言動、立ち振る舞い、要するに社会運をきめるものとされてます。
ここがとても重要です。
どんなに用神がそろっていても、悪神がいなくても、月干がパッとしないとだめです。
もし月干に悪神か悪神を助ける星があれば大事です。
占いをしたときに、どうしても説明がつかないことがあったら、一度月干を見てください。なるほどと納得されると思います。
以上、用神と悪神と社会運、この3つが自由に使えるようになると鬼に金棒、かなり四柱推命の鑑定力もついたといえるでしょう。
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