この「基礎編」は、私が理系的視点から長年四柱推命を研究し、実践してきた中で、気づいたことを体系的にまとめたものです。
工学博士で研究職の私は、まさしく科学的視点でものを考えます。
しかし四柱推命、ひいては占いというものはその真逆、いわゆる非科学的視点であり、科学と占いは両極端の概念と言わざるを得ません。
そんな中、科学者の私が四柱推命をどうとらえるか、それは面白くもあり、大変なことでもあります。
ですので、最初に申し上げましょう。四柱推命を信じる人にはつらい事実かもしれませんが、四柱推命は当たりません。生まれた生年月日時間からその人の運命が決まるなんてことは、ありえません。
しかし、世にいう心理学(正確にはコールドリーディング)でいわれるように、「当たるように」鑑定することは可能です。
でも、じゃあ四柱推命なんて意味がない、と思いますか?
よく考えてみてください。マジックを見るときに、本当にそこに魔法が存在すると思いますか?いいえ、種があるに決まってます。でもその世界で楽しむことができます。
お正月に神社でおみくじを引きますが、その結果で楽しく一喜一憂しますよね。あそこに真実はないに決まっているのに。
おみくじはランダムな作業によってえらばれた番号に従い、結果がわかります。大吉だったり小吉だったり。
でも、それをあえて「信じる」ことにより、なにか踏ん切りのつかなかった自分の背中を押してくれたりします。
占いとは本来そんなものです。
良くも悪くも「信じる者は救われる」のです。
令和のこの時代、四柱推命もまた同じく、フラットな気持ちで「楽しむ」感覚があってもいいのではないでしょうか?
あえて神様のご宣託を、というとき、どうします?やっぱりなんらかのランダムな作業によって、自分の意思とは関係ないところで決まるものにその答えを見出しますよね。
四柱推命も同じです。
生年月日時間がわかると、あなたにぴったりの「運命のフォーマット」が与えられるのです。
重要なことはそれを信じること。きっとあなた自身が気づかない、本当のあなたに気づかされることでしょう。
ぼくはそれこそが、理系的な四柱推命の楽しみ方だと思うのです。
さあ、私と一緒に四柱推命を楽しみましょう!
四柱推命って何?
とはいっても、そもそも四柱推命って何か、それを知らないと始まりません。
ここでは世の中的な四柱推命の扱われ方について概観します。
つづきは基礎編1 四柱推命って何?へ。
いくつかの基本的用語
四柱推命にはいろんな専門用語があります。
鑑定をする側はもちろんのこと、される側でも、鑑定内容を理解するにはぜひ知っておきたい基本的用語があります。
代表的なものをいくつか取り上げることにします。
つづきは基礎編2 いくつかの基本的用語へ。
命式を作ってみる
では実際に自分の生年月日時間を使って占ってみましょう。
そのためには、「命式」というものを作らなくてはいけません。
生まれた年、月、日、時間それぞれに、干支と呼ばれるものが割り当てられます。
たとえば令和5年は、癸卯です。
4つの干支が4つの柱、つまり四柱推命の四柱に対応します。
この八つの漢字が「命式」といわれるもので、これを使って占うことになります。
つづきは基礎編3 命式を作ってみるへ。
通変星
ちょっとでも四柱推命をやったことがあるひとは、比肩とか劫財とか聞いたことがあるかもしれません。
一方で、通変星に偏った四柱推命は古いとか、よくないとか、そんな話を聞いた方もおられるでしょう。
その真偽は別として。
まずは通変星を把握することで、四柱推命の概略を理解することができます。
いわゆる陰陽五行のかかわりにも通じるものです。
つづきは基礎編4 通変星へ。
十干と十二支の関係
4つの干支で構成される命式を理解するにあたり、天干と地支の関係、地支に含まれる干(蔵干といいます)などの知識が必須になってきます。
だんだん本格的な話になってきましたよ。
つづきは基礎編5 十干と十二支の関係へ。
十干同士の関係
地支を蔵干で表現すると、結局のところ、命式を構成する八つの字はそれぞれ十干に対応付けることができます。
だとすると、十干同士の相性を知ることが必須となります。
つづきは基礎編6 十干同士の関係へ。
日干と月支の関係
ここが四柱推命の根幹といえます。
命式から鑑定する場合、日干と月支の関係で大体の鑑定結果が決まるといえます。
一番重要なところですよ。
つづきは基礎編7 日干と月支の関係へ。
用神の成り立ち
結局のところ、運勢がいいか悪いかは、用神があるかどうかで決まってきます。
流派によっていろんな用神の出し方がありますが、ここでは、もしあなたが新しい流派をつくると考えた時に、どうやって用神をつくるか、という視点で説明します。
なぜこのような「えらそうな」立場で考えるかというと、現状の四柱推命に完成した理論がないからです。
なので鑑定士それぞれが、ある程度は所属する流派に依存しながらも、個人個人の経験と知識で理論を完成しなくてはいけません。
その一端を皆さんに体験していただきたいと思います。
つづきは基礎編8 用神の成り立ちへ。
四柱推命とその周辺
実際に鑑定するにあたっては、四柱推命とその周辺についていろいろと知る必要があります。
自然科学しかり、心理学しかり、脳科学しかり。
いろんなものが密接に絡み合います。
占いにおいても、手相や気学などとの関係も知っておくことにこしたことはないです。
様々な関連分野をトピックベースでお話しします。
つづきは基礎編9 四柱推命とその周辺へ。
おわりに
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
実際にお金を取って鑑定したり、教室を開いたりする際には、ご出身の流派の諸先輩方の意見を聞いて、それぞれの方法で進めてください。
ここに書かれている内容は、すでに世の中に出版物等で既知の内容と、私自身の理系的な実に偏った解釈のもとに見せる、ある種「もう1つの四柱推命」といえます。
そのため、本筋の四柱推命からはほどとおいものとはいいながら、おそらくプロの四柱推命の方もご自身の取り組んでいる最先端の事柄に重なるところも多いのではと考えてます。
少しでも参考になれば幸いです。
なお、私自身は、家族や知り合いを鑑定する程度で、せいぜい100人程度の鑑定実績しかありません。
いわゆるプロの人たちは、肩書として多くの鑑定実績を提示されているとおもいますので、本物の鑑定を受けたい場合はぜひそうした方々の鑑定を受けていただければと思います。
そんなこんななので、私に個人的に鑑定をやってほしいという方は、お返事は遅れると思いますが、お問い合わせページより連絡いただければ鑑定差し上げますので、遠慮なくお申し付けください。
ほかの鑑定士から言われたことで疑問点があるかたは、質問等送っていただいても構いません。
ただ、本サイトにおいて、個人情報を伏せたうえで紹介することをご了承ください。
ではでは、皆さんも、ぜひ四柱推命の世界を存分に楽しんでくださいね。