基礎編2 いくつかの基本的用語

いくら「私は独自の四柱推命なんです」といっても、みんなが知っている四柱推命の用語を知らなければ話になりません。

よくよく聞いてみると、実につまらない概念だったり、自分の知っていることを単に言い換えただけ、かっこいい四字熟語にしただけ、というこけおどし的な用語も多いです。

ただ、占いにおいて、こけおどしは重要で、タロットだって、ほんとはトランプだったのに、なぜか古代エジプトがどうたらと歴史的な威厳を出そうとします。

四柱推命だって、中国三千年の歴史って、ラーメンのCMじゃないんだから、適当なことをいう人もいます。そんなに続いているわけじゃないんですけど。

陰陽五行と十干

陰陽と五行と2つの概念が合体してできた陰陽五行は、興味のある方は歴史の本を読んでみてください。いろいろと逸話があります。

ここで必要なのは、命式で表現される干支のうち、十干は五行と陰陽の組み合わせで5X2=10となっていること。そして、木火土金水それぞれに陰陽が割り振られ、

甲(きのえ)は「木の兄(陽)」

乙(きのと)は「木の弟(陰)」

・・・

癸(みずのと)は「水の弟(陰)」

となっているということです。

あとは、五行相生と五行相剋ですね。

木は火を生み、火は土を生むの相生です。

もし火がたりないんだったら、木があれば燃料となる薪があるんで大丈夫とか、そんな感じです。

もうひとつ、相克は、金が木を剋するというもの。斧で木を切り倒すとか、植木鉢に植えていた木が育ちすぎて植木鉢を割るとか、そんなものですね。

日干を助けるのは日干と同じ五行か、生み出す五行。

日干のエネルギーをそぐのは、日干を剋する五行が一番ですけど、日干が剋する相手が命式中にある場合もエネルギーが減ります。

一番マイルドには相剋せずに、漏らす感じで多すぎる日干のエネルギーを放出したほうがいいでしょう。

日干が木で旺じているなら、自らを薪として火で燃やしてもらえれば、いい感じでエネルギーを漏らすことができます。

十二支と蔵干

干支の支は十二通りあり、いわゆる子、丑、寅・・・と始まる十二支です。

「今年の干支は?」といわれたら、本当は干支で答えなくてはいけないのに、なぜか十二支のほうだけをいうんですよね。

ちなみに、令和5年の干支は癸卯(みずのとう)です。兎年と世の中では言いますけど。卯がうさぎです。

そして、動物占いじゃないんだから、今年はうさぎ年だからぴょんぴょん跳ねていきましょう、ってのは四柱推命ではありえませんから。

子はネズミじゃなくて、種から芽がでて、ぐぐって土からでてくる形状を表現しているんで。

いわば、1,2,3,のような数詞のイメージです。

でもその一方で、子は北、午は南と方角を表すことも多いです。

一年を十二支で表現してということも多いですね。1年12か月なので。

十二支それぞれにどのような十干が割り当てられるかが蔵干といわれるものなのですが、歴史的に色々あったり、実際の運用では細かすぎたりするので注意が必要です。

三合と方合くらいで十分

いろいろありますけど、大体、三合と方合が重要でしょう。

命式でどの地支が出てくるかによって、たとえば亥子丑がそろえば北方合、1つ足りなければ北方合半会となります。

三合は3つのトライアングルの位置を構成したときで、トップが子であれば水局三合、子を親とすると、残りは子供といえ、その子供(申と辰)のうち1つが欠けると水局三合半会となります。

この2つの性質を使って、蔵干を推定することになります。

もともと辰は五行でいうと土なんですけど、上記の水局三合の1つなので、水の要素もあります。

東方合の1つでもあるので辰は木も含みます。

ほんとのこと言うと、辰の次が巳なので、火の要素も含みます。

土は金を生むので金もあります。

ということで、辰には、土、水、木、火、そして金が含まれるとみるべきなのです。

つまり全部あるってことですね。

でも同じ土でも、丑は水が多いとされ、寒いんで、ほとんど水と考えたり、未なんかはもうほぼ100%火(火土同根だし)です。

戌は五行含んでいると考えてもいいでしょう。

空亡や大殺界は気にしないこと

あんまり空亡とか大殺界とかいうのは信じないほうがいいんですけど。

大体、ルーレットのように、あれとこれの条件がきまったらこうだ、ってのは忘れたほうがいい。

でもみんなこれに触れるんで、一応は知っておきましょう。

詳しくは何らかの説明を別途見てもらうとして。

空亡は、結局のところ、十干と十二支と、2ずれているので、その関係で、空亡といわれる年なりになると、力が抜けて踏ん張り聞かないとか、細かくいろいろと分離する人もいます。

四柱推命でいうところの空亡と、細木数子さんかなにかの大殺界や、昔はやった似たような概念とか、いろいろ、2年だったり3年だったりするけど、おおむね似たようなことを言います。

あまり言われても気にしないことです。

せいぜい、必要以上に大ばくちのような大きな決断を避ける程度でしょうか。

干合はいいことないです

これも詳しくは何らかの資料を見てもらうとして、どうにも干合がいいことのように言う人が多いのが気になります。

たとえばですよ、乙が日干の人、官星の庚の年になったら、干合だからいいね!旦那さん見つかるかも、仕事運もアップっていうかもしれません。

でも、乙のような柔らかい草が、庚でざくざく根っこごと切られたら・・・こんな恐ろしいことはありません。

細切れになって、もう身動きとれなくなります。

あまりこの手のルールベースの話、まぁ神殺もそうですけど、は気を付けるべきです。

かならず大運を見ましょう

どうしても、命式だけで四柱推命の鑑定を終える人が多いです。

かならず、大運を見る必要があります。

運命は命を運ぶと書きます。って武田鉄矢じゃないですけど。

命式から命は出るでしょうけど、それを一生の間、どのように運ぶかは大運を見なくてはいけません。

大運が悪いけど年運がいいからいいや、はないです。大運が悪くて、さらに年運が悪いなど、重なった時にはじめて年運も考慮しましょう。

大運の10年周期と、年運と、月運が重なるような、ちょうど金庫のダイヤルがかち、かちっと合うような日は、大事が起きることも多いです。

普段のニュースでとんでもない事件が起きた時は、その人の運勢を見ると、「なるほど」と思うことも多いですよ。

時々試してみるといいですね。年月日だけでもある程度わかります。

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