基礎編6 十干同士の関係

やはり目指すは日干と月支の関係を読み解くことですが、月支に含まれる五行は大体わかったので、ここで、日干の陰陽五行と月支の陰陽五行の関係を見ていきたいと思います。

通常は陰と陽の関係が深いと見ますが、なるべく五行で相生相剋でみたいので、陰陽は強弱と読み替え、基本的には日干の五行と月支に含まれる五行でみるのがよいでしょう。

そんな気持ちで十干同士の関係を見ていきます。

なお、ここで見る関係は、日干と月支との関係だけでなく、日干と月干(社会性)にも使えます。

日干と月支の関係がどんなによくても、月干に悪神がきていたら、コミュ障の可能性がぬぐい切れません。

以降は、日干(生まれ日)を中心にみて、命式中や大運などにでてくる十干との関係を見ているとお考え下さい。

甲日生まれにとっての十干

甲日生まれにとって、甲は助けになります。身弱ならば用神ですが、身旺ならば悪神です。

ですが、同じ木である乙だと、弱すぎるので、身旺ならば気にしなくていいですが、身弱だとツルが自身に巻き付いて倒木される危険性があります。

丙は同じ陽の五行なので、身旺ならばいい感じでエネルギーを漏らすことができて吉です。

見弱ならばやる気を失う可能性があります。

丁はろうそくの火、甲生まれにとってはなんの足しにもなりません。

戊は甲が剋しに行く相手なので、ちょっとエネルギーが出すぎます。身旺ならバランスが取れでそれなりに財運アップでしょうけど、身弱だとその財はものになりませんし、自らのエネルギーも失いかねません。

己ですと弱すぎるので、身旺なら、手の上の雪の結晶のように、稼いだお金もふっと消えてしまいます。身弱であっても、まぁものにはならないでしょう。

庚は甲とバランスがとれるので、うまくいけば仕事運、旦那運アップでしょう。

身弱だと斧で切り倒されます。

辛は弱すぎてなんにも影響ありません。

壬は甲とバランスが取れるので、たすけにはなるでしょう。ただ身弱だと大洪水で流されかねないです。癸はよい雨水なので、植物には恵みの雨。身弱でも助けになります。

乙日生まれにとっての十干

乙日生まれにとって、甲はとても頼もしいです。特に身弱であれば、こんなよい十干はありません。

しかし、乙はろくでもありません。ツタとツタだと絡み合うだけです。

丁はろうそくの火、弱すぎて何にもなりません。乙日が草の木だからバランスがとれるとか、そんなことありません。

丙だと、もう身弱だと一気に燃え尽きてしまうでしょう。乙が身旺だとしても所詮草です。丙とはバランスが取れません。

戊は強すぎます。どんなに身旺でも戊とはバランスが取れません。剋することはむずかしいでしょう。

己は畑の土なので、乙木とはバランスがとれるでしょう。ただ、乙にとって、土は用神ではありません。イチゴの水耕栽培を想像してください。光合成に必要な火と水があれば植物は育つものです。

庚は実に危険です。たとえ乙木が身旺でも負けます。辛も避けたいです。地支に来られた日にはもう終わりです。

壬だと流されてしまうでしょう。癸だったらいい感じで植物は育ちます。

丙日生まれにとっての十干

甲が薪として提供されれば、丙日としては頼もしいでしょう。ただ身旺だと甲はこまります。

火が強いときに藁なんかが乙木でくると、一気に燃え尽きてしまうでしょう。身弱だと助けになりませんし、身旺だと燃え尽きるだけで何ともなりません。

丙に丙はさらに強くなりますが、丙に丁がきてもなんともなりません。

丙は太陽の熱なので、まぁ庚だったらバランスとれるので漏らすことはできるでしょうけど、溶かすほど温度は上がらないでしょう。

辛はもしかすると丙でも溶けてしまうかも。

壬と丙は、大海原にお日様、映像としてはぴったりですが、水火の激冲の危険性があります。

癸は蒸発して何ともならんでしょう。

丁日生まれにとっての十干

丁はろうそくの火。甲は薪が大きすぎると火が付きません。乙だったらあたりを照らすことができるでしょう。

庚はもしかすると丁火だとバーナーのように溶かすかも。辛はもうドロドロ、溶けてなくなります。

人工の火ですから、丙より丁は温度が高いです。

壬がくるとすぐ消えるし、癸も危険ですね。とにかく水火の激冲が怖い。

ろうそくの火を消してなるものかと、運勢がばたつくかも。

戊日生まれにとっての十干

土は木に剋されますから、戊日にとって、甲はバランスがとれます。乙はなんでもないです。

丙と戊はバランスが取れるというか、火土同根なのでより強めるでしょう。

己は何の影響もないです。

戊が戊と重なると、頑強なイメージ、旧家の出かもしれません。

戊に己がきても、まぁなんでもないでしょう。身旺だといやですね。

庚と戊は力関係としてはバランスが取れます。漏らすといえば漏らすことができます。

ただ土の中の金はさびていくし、ちょっとガンのようなわるいイメージもあります。

辛は何でもないです。

壬とはバランスが取れるし、旺じる水に対応できる堤防としての役割もあります。

癸はなんでもないです。

己日生まれにとっての十干

甲は己を剋するでしょう。乙木とは己土はバランスがとれるでしょう。

丙とは火土同根、より強めます。丁は何でもないですが多少強め合います。

戊はより強くし、己は何でもないです。命式全体を濁らせます。

庚はバランスが取れないので何ともならないです。エネルギーとられすぎかも。辛も多少はエネルギーを漏らすかも。

壬には流されてしまうでしょう。癸はいい感じに畑を湿らせ、植物があればよく育つでしょう。

庚日生まれにとっての十干

甲とはバランスが取れます。乙はぶった切ってしまうでしょう。

丙とはバランスが取れますが溶かされるほどではないでしょう。

丁とはバランスが取れず、何でもない存在です。

戊があるとさびてしまうかも。己は濁らされる程度。

壬とはバランスがとれるし、いい感じでエネルギーを漏らすでしょう。

癸はまぁ何でもないです。

辛日生まれにとっての十干

甲には歯が立ちません。乙はぶった切ってしまうでしょう。

丙は怖いですね。丁に至っては完全に溶かされます。

戊はバランスが取れないです。己からは濁されます。

なにより貴金属としての輝きを失います。

辛は最弱の五行です。助けてくれるはずの土は濁らせるので助けになりません。

身弱な辛を救うのは同じ五行の庚辛だけです。辛はあまり頼もしくありません。庚に助けてもらうしかないでしょう。

水があると貴金属はきらきらするでしょうけど、壬の中だと辛は見えなくなるかも。

癸とはバランス取れますけど、漏らす程度です。

壬日生まれにとっての十干

甲は身旺のときはしっかり吸ってくれるので助かります。

乙は流してしまうので意味がないです。

丙とはバランスが取れるし、いい絵面です。水火の激冲が心配です。

丁はかき消してしまいます。

戊はバランス取れるし、せき止められてしまいます。己は水を汚して嫌な存在です。

庚とはバランス取れます。辛は見えなくなるでしょう。

壬に壬は強すぎです。癸はあってもなくても変わりません。

癸日生まれにとっての十干

甲は強すぎ、乙くらいがちょうどでしょうか。でも植物にとっては甲でも乙でも多少癸があったほうがよく育ちます。

丙には太刀打ちできません。丁は消してしまうでしょう。

庚や辛は癸で磨くことができてきれいになるかも。庚は強すぎてバランスが取れないかも。

壬は持っていかれます。身旺になってしまう。癸が重なってもまぁ何でもないです。

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